雨が続き、湿気も多い梅雨は、体も心も重だるくなりがち。
「やる気が出ない」「頭がぼーっとする」そんな日が増えていませんか?
私も毎年、この時期になると呼吸の浅さを感じます。
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実はこれは、自律神経が大きく関係しています。
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●自律神経は交感神経と副交神経の2つがある、
●梅雨や台風などで低気圧が続くと、副交感神経(リラックスモード)優位になりやすい
という話はテレビや本などでもよく聞きます。
ではなぜリラックスモードが不調になるのか?
からだの中で何か起こっているのか??
それは、自律神経には3つのモードがあるという【ポリヴェーガル理論】からみると、とても分かりやすいです。
今回はその3つモードの自律神経から、梅雨の不調と回復方法をひもといていきましょう。
3つのモード
① 戦う・逃げる・頑張るモード(交感神経)
低気圧は酸素がからだに取り込みにくくなります。生きる源の酸素が不足すると、体(脳)は「これは非常事態だ!!」と察します。
そこで交感神経を働かせ、心拍や血圧を上げて血流を促すことで、なんとか酸素を沢山届けよう!と頑張ります。
その結果こころやからだにはこんな不調が起こります。
- 肩や首、背中、筋肉のこり
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不安感や焦り
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眠れない
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消化不良
そして、こうした“頑張りモード”が続くと…↓
② シャットダウンモード(背側迷走神経)
頑張りモードでも状況が変わらない・・・そこでからだ(脳)は、なんとかしてあなたを守ろうと、“省エネフリーズモード”に。
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やる気が出ない
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体が重く動けない
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人と会いたくない
- 気分の落ち込み
実はこれも、体があなたを守るための反応です。
そしてここから抜け出すモードが次↓
③ 安心・リラックスモード(腹側迷走神経)
緊張や重だるさから抜けだすカギは「安心・安全・繋がり・リラックス」
深呼吸、自分の存在を自分で感じること、人とのつながり、優しいヨガや自然とのふれあいが助けになります。
具体的なかんたんにできる方法がこちら↓↓
方法 | 内容 | 所要時間の目安 |
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呼吸ワーク(3:6呼吸) | 吸う息を3秒、吐く息を6秒にして呼吸を整える。吐く息を長くすることで副交感神経(腹側迷走神経)を刺激。 | 3~5分 |
ハミングまたは歌う | のどの振動を通じて迷走神経に刺激を与える。声を出すことで心が落ち着き、安心感が高まる。 | 2~3分 |
視線の移動 | ゆっくり左右・上下に目線を動かす。眼球運動を通じて脳幹を刺激し、自律神経の調整を促す。 | 1~2分 |
やさしく触れる | 胸や頬、腕などに手を当てる。自分自身の温もりと触覚刺激で安心感を得る。 | 約2分 |
音楽を聴く | 安心できる声やゆったりした旋律の音楽を聴く。迷走神経系をやさしく刺激する効果がある。 | 随時(気が向いたときに) |
実はこれらは、いつもの90分のヨガクラスの中でも意識的に行っています。
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●呼吸→動きと呼吸を意識的にする。レッスン最後には簡単な呼吸法も
●ハミングまたは歌う→クラスの始まりと終わりのマントラを唱える
●やさしく触れる→クラスの始まりに自分の手の平で、目や胸・お腹をじんわり温める
●視線の移動→視線を大きく動かすアイエクササイズ
●音楽を聴く→自分の呼吸の音や、講師のガイダンスを聴く
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今日は梅雨とからだと心の変化を神経からみてみました。
「なるほど、だからだるかったのか」と知るだけでも、気分は少し軽くなります。
自然のリズムと共に過ごしているわたしたち。変化の大きい時期ほど、自分に優しく過ごしていきましょう◎
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雨の時期も快適に◎からだとこころに寄り添う時間。
体験レッスン開催中。クラスでお待ちしております◎